タロットリーディングを習得するうえで、インスピレーションを磨くことはとても重要です。
カードの意味は知ってても、実占いでインスピレーションがなかなか沸かない、閃かないという人は少なくありません。
中には、「自分にはインスピレーション能力がない」とあきらめて、タロット占いの習得をあきらめてしまう方も多く見てきました。でも、大丈夫です。この記事を最後まで読めば、あなたも、タロットの習得に必要なインスピレーションの習得方法がわかります。
むしろ、自分のインスピレーションの力不足を感じ、この記事に興味をもったあなたこそ、タロットの習得に必要な力をきっと身につけられるでしょう。
タロット占いでインスピレーションがわかない理由
タロット占い中にインスピレーションがわかない、閃かない理由
タロットのインスピレーション訓練をしていないから。それだけです。
では、なぜインスピレーション訓練をしないのか。
次の原因があります。
- インスピレーションの訓練が必要だと知らない
- インスピレーションの訓練のやり方がわからない
- インスピレーションが閃いてないのに自分には能力があると勘違いしている
それぞれの原因について、簡単に捕捉します。
インスピレーションの訓練が必要だと知らない
タロット占いを極めるにはインスピレーションが重要だということは、多くの書籍やサイトに明記さています。
ですが、重要性を頭で理解しても、タロットカードにふれていれば、勝手にインスピレーションがわくものと誤解している人が少なくありません。もちろん、生まれつきの優れた能力をもっている方もいますが、それは本当に少数です。大多数の優秀なタロット使いは、訓練によって、タロットに必要ななインスピレーション能力を身につけたのです。
インスピレーションの訓練のやり方がわからない
日本でタロットの習得を目指す方は、ほとんどの方が独学です。サイトや書籍や通信教育で頑張ってる方がほとんどでしょう。特定の人に師事して学んでいる方ならともかく、独学の方には、入門者向け、初心者向けの教材にしか巡り合えないという現実があります。そういった教材は、インスピレーションの重要性は教えていますが、その訓練法までは触れていないことが多いのです。
インスピレーションが閃いてないのに自分には能力があると勘違いしている
中二病と似た理屈です。単なる、自己愛からの勘違いです。
この勘違いにいたるパターンとしてよく私が見てきたパターンがあります。
一つ目のパターンとして、タロット占いはカードのビジュアルが、占者より質問者に深く印象に残ることが少なくありません。
その印象のほうが質問者の潜在意識に残ります。占い結果よりも、そちらのほうが強く深く印象つけられて、占者の実力がなくても、つまり占いがはずれても、質問者は、潜在意識から迷妄がわき、「当たった!」と思い込むことがよくあります。そこから、実力のない占者でも「当たるタロット占い師」と噂され、自己勘違い全開、中二病発症となり「私はインスピレーションバリバリのタロット使い」となってしまうパターンです。
インスピレーション訓練
タロット占いに必要なインスピレーション訓練を見ていきましょう。
用意するもの
必ず必要なもの
愛用のタロットカード (実占で使用しているタロットデッキセット)
これだけで大丈夫です。
あれば尚いいもの
あったほうが良いのですが、用意できなければ無理に準備しなくても訓練できます。
- マジックオイル
- マジックインセンス
これらを用意でき、正しく使用できれば、訓練の効果が早く表れます。
訓練方法 カードデリュージョン
訓練方法は多数ありますが、一人でできる一番簡単な方法がカードデリュージョンという方法です。
訓練環境構築
この作業は、必須ではありません。
前記のアイテムが用意できた方だけ行ってください。
用意できなかった方は、無視てかまいません。詳細は別記事で公開予定です。
カードデリュージョン
愛用のカードデッキを一山にし裏向きに置きます。
裏向きの山の一番上のカードをとり表の図柄を10秒以上じっとみます。
絵をみながら、あなた自身の想像を膨らませてください。
「想像」といましたが、「妄想」でかまいません。
図柄がが絵札で人物が描かれているとしましょう。その人物に名前をつけてみましょう。
その名前は、日本風でもゲームキャラ風でもラノベ風でもかまいません。
その絵柄をみた瞬間に頭に浮かんだものをつけてあげてください。
仮にあなたがウェイト版のカードを使用して、絵は、聖杯の2だったとします。
二人の人物が描かれています。
女性を「花子」男性を「太郎」と名付けたとします。
さぁ、「妄想」(デリュージョン)を始めましょう。ここで行う妄想にカードの占いの意味は全く考慮不要です。
重要なのでもう一度いいます。カードの占いの意味は全く考慮不要です。
これが、簡単そうに見えてなかなか難しいですが、頑張っていきましょう。
あなたが自由に想像力を駆使して「妄想」(デリュージョン)してください。
カードの意味的に恋愛やコミュニケーションに意味があることから最初はそれに関連したもの思い浮かべ勝ちです。
最初はそれでかまいません。訓練を重ねるうちに、だんだんと慣れてきます。
「花子」と「太郎」は告白をしていることやデートしている妄想が多いと思います。
だんだん慣れてくると、
「花子」は「太郎」が作った索敵用の人型ロボットである。
「太郎」はそのロボットのメンテナンスをしている。
というような、カードの意味に関係ない「妄想」(デリュージョン)をできるようになってきます。
さらに、「妄想」(デリュージョン)を続けます。
実は、「太郎」は記憶喪失であり、「花子」のことを全く覚えていません。
だけどなぜか、メンテナンスだけは勝手に手が動いて進みます。
「太郎」はなぜ自分にそのような技術があるのかさえ覚えていません。
このようにどんどん、「妄想」(デリュージョン)してください。
「妄想」(デリュージョン)に飽きたら、または、「妄想」(デリュージョン)しているストーリーが途切れてしまったら少し休憩してください。
次のカードを開いて同じように「妄想」(デリュージョン)もよし、その日の訓練は終わりにしてもかまいません。
例として、人物の描かれている、絵札をあげてみましたが、人物が描かれてなくても訓練はできます。
小アルカナが数札のデッキで、同じく聖杯の2だったとします。
二つの聖杯の中にはなにがはいっているのかを「妄想」(デリュージョン)してみます。
片方には、ドラえもんの四次元ポケットと同じようになんでも底なしにはいっているのかもしれません。
また片方には、人には知られたくない自分の恥ずかしい画像がはいっているのかもしれません。
慣れないうちは聖杯だから聖水が入っているとの先入観が浮かぶ状態だと、なかなか実占で使えるインスピレーションは身に付きません。
タロット独学者に知っておいていただきたいこと
師事するタロットの先生がいるなら、その方にインスピレーション訓練の手ほどきもしていただけることでしょう。
しかし、、この記事を読まれている方の多くは独学でガンバってる方だと思います。
独学の方へ知っておいていただきたいことを2点ほど述べます。
タロット占いに特化したインスピレーション訓練
この記事で紹介した訓練方法のカードデリュージョンは、あくまで、タロット占いのための方法です。
インスピレーションの訓練というと一般には、芸術や音楽や文芸等のインスピレーションやセンスを磨くことを指します。
に「インスピレーションの訓練」でググっても、タロット占いに必要なインスピレーションとは違うものがヒットすることが多いでしょう。
全く役に立たないとはいいませんが、身につけるインスピレーションの方向性や目的が異なる訓練をあえて行う必要はありません。
カードデリュージョンを繰り返すことが、タロット占いのためのインスピレーションを身につける近道です。
カードデリュージョン訓練はいつまで行うか
いつまでというきまりはありません。あなたがタロット占いを完全にやめるまで、続けてもいいくらいです。
実際に、占い中にインスピレーションが、ガンガン閃くようになると、逆に、カードデリュージョンをやりたくて仕方なくなります。やめろ!と怒られてもやりたくなるはずです。