エッテイラのタロット 大アルカナタイトル
エッテイラ版タロットのタイトルを一覧にしています。
エッテイラ版は多くの復刻版が存在します。ここでは、日本で一番普及したグリモウ社の
「GRAND ETTEILLA EGYPTIAN GYPSIES TAROT」のタイトルを「復刻版のタイトル」に記しています。
エッテイラ版タイトルの日本の現状
最近、滅茶苦茶な日本語タイトルをつけて紹介しているサイトをよく見かけます。
どうも、無料でできる機械翻訳使って出力された日本語をコピペしてるだけのようです。神話や伝説上の人物や組織の固有名詞を機械翻訳してもまともな日本語にはなりませんよね。
エッテイラ版カードの解説原本は
- 古典フランス語から現代フランス語に訳
- 古典フランス語から現代英語に訳
- 現代フランス語から現代英語に訳
- 現代英語から現代スペイン語に訳
といろいろな訳本があり、機械翻訳にかける以前に誤訳、珍訳が多数あります。
誤訳、珍訳されたものをさらに、無料の機械翻訳にかけて更に妙な日本が出来上がります。機械訳や誤訳珍訳サイトのでも、検索結果が上位に表示されてしまえば、普通の人はそのサイトを参照してしまうことでしょう。残念ながら、これが、今の日本のエッテイラ版解説サイトの現実です。
エッテイラ版系のタロットの学習や研究をするにあたって、他の系統のタロットと異なり、日本のサイトは誤訳のサイトのほうが非常に多いことを頭にいれておきましょう。
誤った解釈が流布してしまった理由の一つに、令和の時代になって、誤訳が広まってしまったことがあげられます。
エッテイラが成そうとした、タロットを含めたカード占い改革の偉大な作業の一つに、霊感力やインスピレーション力にない普通の人でも正確に占断できるようにするというものがありました。もちろん、インスピレーションが沸いてくる人は、それを第一義として占断するのがいいという前提は変わりません。
そのため、占いの知識は質・量ともにそれなりに必要とされています。日本では、昭和から平成初頭にかけて、すばらしい解説書や部分訳が出回っていました。しかし、悲しいことに、令和の日本で原書の機械翻訳がネット上で広まってしまい、正しい訳書やサイトが駆逐されていきました。
大アルカナタイトルリスト
各タイトルの簡略リストです。タイトルからして、マルセーユ系やウェイト系は名訳が多数あるのに比べてエッテイラ版は誤訳迷訳多すぎです。
リスト
NO | 初版の タイトル | 復刻版のタイトル | 対応する マルセーユ版 |
---|---|---|---|
1 | カオス | カオス | 教皇 |
2 | 啓蒙・創生 | フリーメイソンの始祖ヒラム | 太陽 |
3 | 自己主張 | 始原の秩序 | 月 |
4 | 損失・損害 | 水浴び | 星 |
5 | 旅路の終わり | 栄光 | 世界 |
6 | 昼 | 空 | 女帝 |
7 | 大蛇 | 蛇 | 皇帝 |
8 | エバ | エバ | 女教皇 |
9 | 正義 | ソロモン王 | 正義 |
10 | 節制 | 黙示録の天使 | 節制 |
11 | 力 | ダビデ王 | 力 |
12 | 思慮 | 預言者モーゼ | 吊るされた男 |
13 | 結婚 | 大司祭 | 恋人 |
14 | 見えない力 | 抗えない力 | 悪魔 |
15 | 病・呪い | 初代司祭アロン | 魔術師 |
16 | 審判 | 最後の審判 | 審判 |
17 | 死に至る道 | 死神 | 死神 |
18 | 隠者 | 裏切り者ユダ | 隠者 |
19 | 異教の神殿 | 邪教の教会 | 塔 |
20 | 定め | 復活のネブカドネザル | 運命の輪 |
21 | 争い | レホブ地方 | 戦車 |
78 | 無意味な行為 | 錬金術師 | 愚者 |