タロットリーディングの学習をはじめると、どのような方法であれ、カードの占いの意味は勉強する必要があります。
令和の現代、タロットカードの一般的な占いの意味を知るには、日本語での解説書やすばらしいサイトが多数あります。
よって、このサイトでは大アルカナについては、カードの意味よりも、カードが告げる啓示のジェネリックな考え方を記載してゆこうと思います。
ですから、大アルカナについては「正位置の意味はこうで、逆位置の意味はこうです」みたいな記載は一切しません。直接的な意味でなく、読み方の方針を記載してゆきます。
隠者のカードの意味
隠者のカードは知恵の象徴です。
知恵への象徴的は、隠者が持っているランプ(事実の現実を照らしている)と隠者自身の姿の両方にあります。
質問者はどこに向かうべきか、何をすべきかを慎重に検討する「石橋をたたいて渡る」性格かもしれません。
また隣接するカードによって示される状況についての反省を意味します。
質問者はカードが示す状況につて一歩立ち止まって顧みることで、利益を得られるかもしれません。
ネガティブな解釈として質問者は過度の慎重さ、他者からの過度の孤立、を招いているかもしれません。
また、質問者は信頼する人を間違っているかもしれません。
隠者のカード 知識の蛇足
隠者のカードの人物は、賢者、求道者の象徴という解釈が普通でしたが、ウェイト版以後は、「賢者の意味はない」というのが流行しました。
賢者と隠者と何が違うんだという方、強引な例えですが次のような意味になります。
ゲームキャラでいうところの、それなりに知力系ステータスやMPが高い回復系魔法、デバフ系特技のあるキャラが賢者、MPは全キャラ中MAXなのに使える魔法の数が少ない、攻撃魔法の火力がいまいち低いのが隠者です。
隠者という日本語訳は、英語のHERMITやフランス語のERMITEにぴったりあてはまる単語がないためにあてられました。昭和の、まだ日本でタロットの認知が低かった時代には「仙人」とか「役の行者」訳された方もいらっしゃいます。
このカードの人物の象徴は、自らの意思で求道者、探求者になったのですから、隠者というより、「仙人」、「役の行者」の訳のほうが近いですね。