タロットリーディングの学習をはじめると、どのような方法であれ、カードの占いの意味は勉強する必要があります。
令和の現代、タロットカードの一般的な占いの意味を知るには、日本語での解説書やすばらしいサイトが多数あります。
よって、このサイトでは大アルカナについては、カードの意味よりも、カードが告げる啓示のジェネリックな考え方を記載してゆこうと思います。
ですから、大アルカナについては「正位置の意味はこうで、逆位置の意味はこうです」みたいな記載は一切しません。直接的な意味でなく、読み方の方針を記載してゆきます。
恋人のカードの意味
「恋人」のタイトルどおりです。
ポジティブには、質問者の恋心は成就するかもしれません。プロポーズが成功するかもしれません。
ネガティブには、質問者は失恋するこもしれません。あるいは、今付き合っていると質問者がかってに思いこんでいるだけなのかもしれません。
伝統デッキの恋人は、二者択一の意味が濃く、ポジティブにはいい選択、ネガティブには悪い選択と解釈されます。
恋人の出会いと別れから発展し、事績の結合と分離の解釈も多くのタロット占い師が採用しています。
恋人のカード 知識の蛇足
20世紀初頭以後の恋人のカードは男女一人づつを描き、聖書のアダムとイブの物語を象徴するデザインが多くなりました。
また、「恋人」というカードタイトルから、恋愛関係の意味が強調されるようになったのも20世紀からです。とくに、日本のタロット占い師には、その傾向が強くみられます。
それ以前にも、恋愛関係の意味はあったのですが、どちらかというと、二者択一の意味がプライオリティが高かったといわれてます。
もともと、恋人のカードのデザインは、男二人と女一人とモブ一体が描かれているのが常でした。
モブは、キューピットであったり、天使であったり、謎の獣に羽が生えたものであったりいろいろでした。キューピットが最も多かったようです。
キューピットはもちろん、聖書のアダムとイブの物語には登場しません。
そもそも、ローマ神話のモブです。ギリシャ神話のクピド、エロースと同一モブとされています。
キューピットの矢は、恋の矢と嫌悪の矢があり、ランダムに射るので、「二者択一」の意味がつけられたとされています。
また、描かれていた男二人について、一人が女の恋人で、一人が仲人という平和な解釈と、一人の女を取り合う二人の男という解釈があります。女がどちらの男性を選ぶかの「二者択一」という意味です。
日本で最も人気のあるオカルティストの一人、クローリーは言ってます。「恋人のカードは最も難解なカードの一つである」と