大アルカナ 魔術師 1

大アルカナ

タロットリーディングの学習をはじめると、どのような方法であれ、カードの占いの意味は勉強する必要があります。
令和の現代、タロットカードの一般的な占いの意味を知るには、日本語での解説書やすばらしいサイトが多数あります。
よって、このサイトでは大アルカナについては、カードの意味よりも、カードが告げる啓示のジェネリックな考え方を記載してゆこうと思います。
ですから、大アルカナについては「正位置の意味はこうで、逆位置の意味はこうです」みたいな記載は一切しません。直接的な意味でなく、読み方の方針を記載してゆきます。

魔術師のカードの意味

魔術師はアクティブな人物であり、自分の運の建築家であり、先進的な考えで行動し、結果を得る人物です。

能力と知力を備え持ち、その特徴のおかげで結果を達成する人を表しています。

行動力、能力、機知、により物理的利益、精神的利益を質問者は得られるかもしれません。

しかし、その能力故に他人を欺く技術さえも高く評価されています。

悪意をもって行動したり、結果主義に固執しすぎることもあるかもしれません。

質問者は、自分の能力への不信、真の価値を無視する物質的な結果への執着に悩んでいるかもしれません。

魔術師のカード 知識の蛇足

魔術師が、魔法の杖を上げているところが描かれています。魔術師の頭に「∞」レミニスカートのマークが描かれているのが、当たり前になってきました。

魔術師と思われる人物が頭に装備している兜の鞘や帽子の鍔がそういうデザインに変形していったものといわれています。

ウエイト版のカードでははっきりした「∞」を冠したデザインになってますが、その影響が大きいのでしょう。

20世紀初頭の頃からこのカードの魔術師には壮大な解釈が加えられるようになります。

それまでは、この魔術師は聖書で禁じられている人を惑わす呪術師的な人物のシンボルでした。現代のタロットのように「先進的」な人物「聡明な変革者」的な解釈が標準になったのは、ウエイト版以後です。

古いタロットの復刻版として販売されている、「ミンキアーテ版」や「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」等は、現代のデザイナーが想像で書いたカードに「∞」のマークが描かれている場合があります。があくまで、デザイナーの想像です。なぜなら、「∞」の概念と記号が発案されたのは、17世紀です。

しかしながら、「ミンキアーテ版」も「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」も15世紀のタロットであるからその当時「∞」は存在しなかったのです。

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