タロットリーディングの学習をはじめると、どのような方法であれ、カードの占いの意味は勉強する必要があります。
令和の現代、タロットカードの一般的な占いの意味を知るには、日本語での解説書やすばらしいサイトが多数あります。
よって、このサイトでは大アルカナについては、カードの意味よりも、カードが告げる啓示のジェネリックな考え方を記載してゆこうと思います。
ですから、大アルカナについては「正位置の意味はこうで、逆位置の意味はこうです」みたいな記載は一切しません。直接的な意味でなく、読み方の方針を記載してゆきます。
愚者のカードの意味
愚者のカードには、ポジティブとネガティブの両方の意味を明確に区別するといわれています。
ポジティブな意味は、手放し、自由に生きたいという衝動です。
過剰な論理や合理性を取り除き、思うがままに好きなことをしましょう。
「狂ったように」生き、他の人が課したルールを破り、常識と矛盾する場合でも、なにも考えずに行動するのです。
重要なことは、それが質問者にとって前向きで満足のいくものであるということです。
天才と変人は紙一重といわれるように、質問者は回りに変人と誤解されている天才かもしれません。
カードのネガティブな意味は、無思慮に無謀な行動をとると解釈されます。
無責任に行動した人は、その歩みを顧みる必要があります。
質問者は自身の深い考えはほとんどなく、受動的に運勢の流れにのってしまってるかもしれません。
愚者のカード 知識の蛇足
「愚者」という和訳、大アルカナ22枚のなかで一番の名訳だと思います。
もともと「愚者」のカードは放浪者、道化師、物乞い風の人物を犬が追いかけ、彼の服を噛み破り、杖の助けを借りて歩むイメージでした。
ウエイト版以降、愚者の人物は、華美な衣装をまとい、杖は歩行の補助ではなく、謎の法具をいれた包みを肩にかかえる絵柄が主流になりました。
しかし、ウエイト自身による解説書といわれる「The Pictorial Key to the Tarot」(「タロット図解」のタイトルでの和訳が有名)の解説書には、正位置、逆位置ともにネガティブの意味しか書かれていません。