ワンオラクル

スプレッド

ワンオラクル

タロットスプレッドのワンオラクルについて説明します。前半は初心者向け、後半は中級者以上の方向けの情報です。

スプレッドイメージ

質問者の相談内容を伺います。

シャッフル後のカードを1つの山(パイル)にします。

山(パイル)の一番上から1枚をとり、机上に表を向けます。

ワンオラクル

リーディング

展開したカードが相談内容の結果をあらわします。

ステップアップ知識

この項目は中級者以上の方向けの情報になります。

初心者の方は斜め読み程度で十分です。あなたが初心者ならば、実力や経験を積み、知識を蓄えてから再度読み返すといいかもしれません。

ワンオラクル ネーミング

ワンオラクルというスプレッドのネーミングは日本ではすっかり定着した感があります。ほとんどの日本のタロット本やサイトにのっています。

オラクルは学校英語では神託と訳されてます。1枚のカードからくるご唯一の神託というところから、このネーミングは定着していきました。

英語のタロット教本はワンカードオラクル(One Card Oracle)となっているものが多いです。オラクルカード(Oracle Cards)とは全く別物ですので、英語の書籍でタロットの学習や研究をされている方はご注意ください。

ワンカードオラクル(One Card Oracle)が日本のワンオラクルスプレッドのことです。

オラクルカード(Oracle Cards)は タロットとは別の占いカードツールです。広義ではタロットの一種に数えられます。

ワンオラクルの成り立ち

ワンオラクルのスプレッドの原型について有名な説をご紹介します。
あくまで、諸説あるなかの一つであり、正しいかどうかは不明とされています。

異端教徒の祈り説

キリスト教の異端宗派の信者が、悩みを解決するために神に祈りながら聖書を開いていました。
偶然開いた聖書のページに、神からの回答があるとされていました。
この風習の聖書がタロットカード1セットで、偶然開いた聖書のページが展開したカードになったという説です。

易経の筮竹の変形説

筮竹の占断の一つで1つの筮竹をとりだし占う方法があります。易経による占いはタロットよりはるかに長い歴史があります。1束の筮竹をタロットカード1セットとし、取り出した1つの筮竹を展開したタロットに見立てて、ようするに筮竹の占断を真似したという説です。

ロマ民族(ジプシー)の手法説

ロマ民族(ジプシー)の多くは、カードで占いをおこなっていました。ロマ民族(ジプシー)の占い師はインスピレーションに優れていたため、カードを1枚ひくだけで、占い結果を告げることができ、それがワンオラクルスプレッドに変化していったという説です。
また、ロマ民族(ジプシー)のうち貧しい占い師は狭小なテーブルに透明な石(水晶のイミテーションといわれています)とカードで占っていました。そのため、少数のカードで占う手法を編み出したともいわれています。

アングロサクソン型と大陸型との違い

ワンオラクルは、アングロサクソン型と大陸型とではその解釈に差があります。

この項でいうアングロサクソン型は英米を大陸型は英以外の西欧、中欧を指します。

アングロサクソン型ではワンオラクルは初心者向けスプレッドとされています。1枚のカードリーディング結果を質問者に「未来の事績」として伝える初心者用のスプレッドと解釈されています。

大陸型ではワンオラクルは熟練者向けの高度なスプレッドとされています。1枚だけでは初心者には正しいインスピレーションが沸きにくい、また正しいリーディングができないとされています。カード1枚で質問者の相談内容に完成度の高い結果を導くほどのインスピレーションを得るのはタロット使いの熟練者でないと無理だという解釈です。

ワンオラクルスプレッドは、令和の日本のタロット占い師が執筆した書籍やサイトでも丁寧に解説されています。

そのほとんどは、ワンオラクルは初心者向け、入門者向けとして扱われています。それは、今の日本のタロットの実占家や研究者が、英米のメソッドで学んだ方が多いからではないかと私は想像しています。

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